『8bitdo zero2』をクリスタ(CLIP STUDIO PAINT PRO)の左手デバイスとして使用する場合、キーボードモードで接続するよりゲームパッドモードで接続する方がメリットが多い事がわかった。
僕もさっそくゲームパッドモード接続を試してみた。
設定がやや複雑で面倒だったが、左手デバイスとしての躍動感が2割増しくらいになったのでオススメできる。
8bitdo zero2をゲームパッドモードで接続する方法
『8bitdo zero2』が充電されている状態で、Xボタンとstartボタンを同時押し(長押し)するとゲームパッドモードで起動することが出来る。上手く行けばコントローラー手前側にある青色ランプがチカチカと2回点滅する。
※PCがBluetooth 4.0接続以上に対応している必要がある。
次にselectボタンを約3秒間長押しする。先程2回点滅した青色ランプが今度はチカチカ連続で点滅してBluetooth接続待機モードになる。
この状態になったらWindowsの設定に移る。
設定→デバイス→"Bluetoothまたはその他のデバイスを追加する"と進む。
この画面でgamepadが表示されていたらクリックして追加する。
キーボードモード接続とゲームパッドモード接続は異なるデバイスとして認識され、最後に接続したモードがアクティブな状態になっている。アイコンでわかるよね!
クリスタ+8bitdo zero2+joytokeyのメリット
『8bitdo zero2』をキーボードモード接続で左手デバイスとして使う場合、最大12個のキー割り当てが可能になる。これでも作業効率はともて向上する。
しかしゲームパッドモードで接続した場合は、さらに多くの多彩なキー割り当てができるようになる。
例えば一つのボタンに複数の機能を割り当てて切り替えたり、連射機能を使って画面ズームや回転、ブラシサイズの調整を素早く行う事が可能になる。
これには「joytokey」というシェアウェアソフトが必要になる。無料版でも全ての機能が使えるようだが、気に入ったら700円のライセンスキーを購入して開発者を支援することも出来る。
joytokeyのダウンロード(ZIPファイル形式推奨)
※対応OS:Windows 10, 8, 7, Vista
joytokeyの設定(便利なキー割り当て例)
ネットで調べながら、線画をサクサク描けそうなキー割り当てを設定してみたので紹介する。joytokeyは機能が多く複雑なので所見で理解できたものを採用している。
よく使うスポイトはペンのスイッチに割り当てている。
※現在17個のキー(機能)を割り当てている。
こちらはjoytokey起動直後の画面。アプリケーションごとの設定を保存しておける。
コントローラーのボタンを操作すると、joytokeyの設定画面で対応しているボタンが黄色に点滅するのでわかりやすい。
Button 3(Yボタン)は押すたびにP(ペン→鉛筆→筆)へと切り替わり、150ミリ秒以上長押しした場合にはE(消しゴム)に切り替わるようになっている。
ここでは未設定だが、入力2の後のアクションも設定出来るので、選択範囲を使う一連の操作(選択解除まで)をワンボタンで完結するような設定も出来るだろう。
この機能にはとても感動した。
Stick 1(十字キー↓)には、取り消し(Ctrl+Z)が割り当ててある。
ここで面白いのが【自動連射・トグル入力設定】である。自動連射機能にチェックを入れ、1秒間に5回連射するようになっている。
十字キーを押しっぱなしにすれば、1秒間に5コマ作業履歴を取り消すことが出来る。キーをすぐに離せば1作業分だけ戻すことも出来るので便利である。
『8bitdo zero2』をキーボードモードで接続した場合、各キーは予めパッドに固定されているのでクリスタ側でショートカットキーを対応させる必要がある。
(※キーボードモードでは、修飾キーの割り当てを出来ないのが地味に痛い。)
8bitdo zero2の問題点
『8bitdo zero2』は低価格で入手できる左手デバイスとしては抜群のレスポンスを発揮する商品だと思う。
ただLRボタンの固さとLボタンの取り付け位置が絶妙に残念。
こんな感じで縦持ちした場合、LRボタンはとても押しにくい位置にある。
Rボタンはそこまで悪くはない、ただLボタンは人差し指の腹で押せる位置にアレば即戦力だったと思う。
これは本来の用途であるゲーム用のミニコントローラーとしての評価ではない。あくまで左手デバイスとして使い倒す僕の身勝手な評価である。
結構ハードに使い倒してるけど耐久性も問題なく、一度充電すれば連続8時間程度は使える。最悪充電しながらでも使用出来るので問題なし。
さあ楽しもうぜ!